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クレジットガイダンス:CICの新サービスとカード審査への影響
CIC(指定信用情報機関)が新たに開始した「クレジットガイダンス」というサービスが、クレジット業界で話題になっています。このサービスは、消費者の安心なクレジットライフをサポートし、クレジット会社などの適正な融資に貢献することで、より豊かなクレジット社会の実現を目指すものです。
クレジットガイダンスとは?スコアリングの仕組み
クレジットガイダンスでは、年齢や性別、勤務先、居住地などの項目を除外した、客観的な取引事実(支払い状況など)に基づいて、個人の信用状態を200点から800点の間でスコアリングします。これにより、カード会社やローン会社は、より分かりやすく信用力を判断できるようになると期待されています。
以前の動画では、スコアが349点以下の方の属性や、dカードプラチナカードの取得に必要なスコアについてご紹介しました。
クレジットカード会社の対応状況
今回、あるクレジットカード会社に勤務する方から、興味深い情報を得ることができました。その会社では、クレジットガイダンスのスコアリングが開始されたものの、必ずしも審査に全面的に利用しているわけではないとのことです。
カード審査におけるポイント
その方によると、スコアを上げるためには、以下の点が重要だそうです。
- カードの利用限度額の8%から10%を目安に利用を抑える
- 発行から1年以内のカードは少額でも良いので必ず利用する
- 発行から1年以上経過し、全く利用していないカードは解約する
つまり、カードを作ったら必ず利用することが大切です。キャンペーンなどで作成したものの、全く利用していないカードは、スコアを下げる原因になる可能性があります。
異動情報の取り扱い
異動情報(延滞や債務整理などの情報)は、カード会社も確認していますが、審査結果への影響は限定的とのことです。多額の組み倒しや複数の異動がない限り、カードやローンの申し込みを諦める必要はないかもしれません。
クレジットガイダンス導入の現状
クレジットガイダンスは、2023年11月28日に開始されたばかりです。カード会社がすぐに審査基準を全面的に切り替えるのは難しいと考えられます。現時点では、スコアが低いからといって、必ずしも審査に落ちるとは限りません。
しかし、今後は、クレジットガイダンスのスコアが、カードの審査に大きな影響を与えるようになる可能性もあります。
カード会社による対応の違い
アメックスは、公式サイトでクレジットガイダンスについて発表しており、積極的に活用していると考えられます。カード会社によって、クレジットガイダンスへの対応は異なるようです。
今回の情報が、皆様のクレジットライフに役立つことを願っています。
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