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金融事故後の信用情報回復期間:債務整理後の情報削除とクレジットカード再発行の期間
金融事故を起こしてクレジットカードが作れなくなったり、ローンが組めなくなったりした場合、債務整理をして残債を返済することで、再びクレジットカードやローンを利用できるようになる可能性があります。しかし、債務整理後、どのくらいの期間を経れば信用情報が回復し、新たにクレジットカードを作成したり、ローンを組んだりできるようになるのでしょうか。
金融事故とは?
金融事故とは、信用情報機関(CICなど)に異動情報として登録されるトラブルのことです。金融事故の情報は「ブラックリスト」と呼ばれることもありますが、実際にはブラックリストという一覧は存在しません。具体的には、61日以上または3か月以上の返済遅延が金融事故として扱われます。ただし、この期間は信用情報機関によって異なる場合があります。
債務整理後の信用情報回復期間
債務整理で完済した場合でも、すぐに信用情報が回復するわけではありません。例えば、債務整理で3年かけて完済した場合、完済後すぐに事故情報が消去されるわけではありません。
完済後、CICなどの信用情報機関に登録された事故情報は、完済日から5年後に削除されます。つまり、返済期間が3年の場合、3年+5年で8年後に事故情報が消去されることになります。2019年9月30日以降は法改正により、JICC(日本信用情報機構)では完済後5年で情報が削除されるようになりました。
任意整理で元金の一部を完済し、金利分のみを返済している場合は、ブラック情報として扱われないこともあるようです。また、信用情報に記載されていない過去の債務整理も、事故扱いにはなりません。
債権回収会社への債権譲渡と事故情報
借金を長期間返済していない場合、クレジットカード会社やサラ金会社は債権回収会社に債権を譲渡することがあります。債権回収会社は信用情報機関に加盟できないため、債権譲渡が完了すると「遺憾終了」と記載され、そこから5年後に事故情報が削除されることになります。
金融事故後の注意点
債務整理をした場合、完済後すぐに信用情報が回復するわけではありません。完済後5年程度は、クレジットカードの作成やローンの利用が難しい場合があります。信用情報を確認し、事故情報が削除されているか確認することが重要です。
まとめ
金融事故を起こした場合、債務整理をして完済することで、再びクレジットカードやローンを利用できるようになる可能性があります。しかし、信用情報が回復するまでには一定の期間が必要です。完済後も信用情報を確認し、計画的にクレジットカードやローンを利用するようにしましょう。
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